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そもそも自分は好きなことを仕事にしたいという希望が強く、スポーツを自分でやったり観たりするのがとても好きなのでスポーツビジネスには関心がありました。MLBも好きでよく観ており、日本の野球とは規模・質ともに大きく異なっているという印象を持っていたので、実際にアメリカプロ野球の現場を体験することで曖昧なイメージを明確にし、自分の将来像を描くにあたって参考にしようと思い、参加しました。

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アメリカのスポーツ界では誰もが情熱を持って取り組んでおり、お客さんを喜ばせるというある意味唯一の目的に向かってみんなで突き進んでいるという印象を受けました。私たちが主に活動をした51sでは、とても多くのスタッフが私たちに球団のことを教えて下さり、プレゼンを聴いて下さったメリッサとゲーリーをはじめ、同じようにスポーツを愛する人間として私たちを真剣に扱ってくれていたと感じています。

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また、スポーツ面以外でも特別な体験をすることができ、Zapposへの訪問がその1つでした。彼らは重要な価値観の1つに「自分たちが楽しく仕事しなければお客さんを喜ばせることができない」と掲げており、オフィスを見ても各自が好きな机の形状で、好きなものを置いて、好きなスタイルで仕事をしていました。日本の会社のイメージからすると、一見真面目に働いているようには見えないかもしれないが、これもスポーツと同じように「お客さんを喜ばせる」という目的に到達するために自分たちが合理的だと考えた方法を実行しているのだと考えると、すさまじいまでの仕事への情熱を感じることができました。

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自分の中では、プログラムの最終日にエンゼルスタジアムで大谷翔平選手を観たことで「自分はスポーツビジネスをアメリカでやりたいんだ」と確信に近い物を得ることができました。やはりアメリカのスポーツは日本よりも断然盛り上がるし、日本の球団がスポンサー企業の一部のような形で閉鎖的に運営されているのに対し、アメリカの球団はインターンから採用されるケースもあるなど門戸が開かれており、情熱や能力、積極性があればどんどん自分のやりたい仕事を実現できる環境です。

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今回の経験でアメリカのスポーツがどのように動かされているか、たった一部ではあるが垣間見ることができたし、スポーツ界に広くつながりのある方との出会いもあった。今後のざっとしたプランとしては、若いうちにアメリカに渡ってスポーツビジネスの世界で存分に働き、そこで得た知見を日本に持ち帰って日本のスポーツの盛り上がりに貢献したい。日本のスポーツも伝統が重んじられるなど良い所がたくさんあるが、昨今大学の体育会などで問題が多発しているように、組織のでき方自体まずい所も見受けられる。NCAA構想などもあるがそう順調にいくとは思えないので、おそらく世界一スポーツの盛り上がりがあるアメリカから学ぶことにはたいへん価値があると思う。そこに関われる一員でありたいと考えている。

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このプログラムはスポーツ関連で働きたい方はもちろん、スポーツが好きな方は誰でも楽しめるものにうまく作られています。熱い思いで仕事をしている方がたくさんいる環境はとても気持ちがいいです。こちらが言いたいこともとてもよく聞いてくれ、コミュニケーションの意味でも自信がつくと思います。(語学力はリアルに最低限で大丈夫なので、伝えたいと強く思いながら伝えることが大事だと思います!) スポーツが好きな方なら劇的な場面、MLBで例えるならばジーターの最後のサヨナラヒットのような場面を見たらものすごく興奮すると思いますが、それと似たような刺激を得られると思いますので、ぜひこのようなプログラムに参加し、積極的に行動過ごしてみてください。

東京大学 2回生

木村 英介