0B3984R2iS73jWGlENmJZY1VTUlE

大学1年生の時にBBCのことを知り、授業やゼミ活動、部活の合間にアルバイトをして費用をためました。以前からアメリカ野球にも興味がり、WBCなどの国際大会のたびに話題となる、ボールの違いやマウンドの硬さの違い、アメリカの野球のレベルの高さや日本との違いを感じてみたいという気持ちがあった。今行かなければ、一生後悔すると思い、渡米しました。

また、来年から就職活動が始まるということで、幼い頃から今まで関わってきた「野球というスポーツを、ビジネスという視点から見つめてみたい」と考えたからです。今後の進路の参考にしたいと考え、奇跡の球団やファンをとにかく楽しませるという経営を実際見て体感したいと思い、米独立チームのセントポールセインツのインターンに参加しました。


CHS_Field_Opening_Day

今回のインターンではグラウンド整備の補助、グッズの配布の補助なども多少は行いましたが、基本的に直接業務には関わることはなく、その分、多くの施設の見学やイベントの説明を受けながら、全体を通してどのように運営されているのかを学ぶことができました。特にセインツでは球場全体に多くの仕掛けがあり、毎イニングごとに様々なイベントが行われているのでそのような形式で良かったと感じております。

僕自身、親が独立リーグの球団の後援会に入っていたこともあり、地元にある独立リーグの試合を小学生、中学生の時によく観戦に行っていました。また中学生の時にあった職場体験学習では、少し無理を言って、地元にある独立リーグの球団で1週間、簡単な業務ではありますが、お手伝いをさせていただいたことがありました。その分、独立リーグの球団がどのような球場でどのような形で試合を行っているのか、どの程度の集客で、どのような企業がスポンサーについているのかを簡単にではありますが、把握していました。

正直な感想を言ってしまえば、「野球が好きだから見ていて楽しい。」ゲーム展開などによってはつまらなく感じる試合もありましたし、日本の独立では、特にNPBの球団と異なるようなイベントは行われていませんでした。周囲の野球部の人間でさえ、独立リーグの試合を一度も見たことがないという人は多くいました。その分、僕自身独立リーグの球団運営に対するイメージは決して画期的で面白いというものもなく、ただ小規模であるというものでした。だから、今回参加したセインツのインターンシップも画期的で面白い球団運営を行っているということは聞いてはいましたが、正直なところ半信半疑でした。

pillow-fight 2

しかし、僕の独立リーグという球団に対するイメージは初日で変わりました。まだ新しい球場、とても綺麗に整備をされたグラウンド、外野にはスポンサーの看板がフェンスに沢山あり、スタンドにはテラス席や海賊船をイメージした形のお店などの多くの店がありました。そして、開場と同時に多くの観客が入場して、スタンドが埋め尽くされ、たくさんの人が立ち見をしていた光景がとても印象に残っています。同時に、独立リーグの球団がなぜ、がこのように多くの観客を集客できるのかということが浮かんできました。セインツがあるのはセントポールというミネソタ州にある街である。電車で一本のところにあるミネアポリスという街にはメジャーリーグの球団であるツインズがある。このように近くに世界的に有名な球団があるにも関わらず、黒字経営を継続できる理由を探る努力をしました。

Craft_Beer_Corner-gameday


球団の方に話を聞いて最初に言われたことは、「セインツを見に来ているお客さんは野球を見ることが目的で来ているわけではない」ということでした。近くにツインズという球団がある以上、「野球を見る」ということだけが目的であるならば、お客さんはそっちに行くのが当然といえば当然である。そこで、必要となるのは、ツインズとの差別化であり、野球以外の付加価値を付けることが求められるということでした。

例えば、外野にはバーベキューができるスペースや地元のお酒が販売されているスペース、家族向けのテラス席や、法人向けの福利厚生で利用できるようなシートなど様々な席が用意されていた。外野には子供向けの遊具や投球や打撃ができるエリアもありました。


20131205__Lowertown-ballpark-Concourse-View-FINAL


球場の外では毎試合球団が地元のアーティストを呼んで演奏が行われていました。またスタンド内にも企業のブースが多く出店してPR活動やゲームが行われていました。アナンスも地元の俳優が務めており、試合の間に様々なトークを行い観客を盛り上げていました。

球場の設計もスタンドがフィールドにとても近く臨場感が感じられる作りになっていました。
セインツの特徴としては、毎試合ごとにテーマが決められており、そのテーマに応じたイベントが毎イニングごとに行われていることです。ファン参加型のイベントが多く盛り上げりをみせていました。(このイベントはすべてスポンサーのPRを含んでおり、ただ盛り上がる企画をしているわけではない→スポンサーのPRになるのでスポンサーがつきやすい)
また球団職員にそれぞれキャラクターが与えられており、試合中やイベント時に歌や踊りを披露していました。

StarWars_Twitter 2

また、様々な団体と連携を行っており、例えば、「スターウォーズ」がテーマの日には、近くの大学と連携して仮装をした団体が球場を訪れイベントを盛り上げていました。
日曜日の試合後には、サイン会が行われており、ファンと選手の交流が行われていました。
試合前に、グラウンドでキャッチボールを行える、子供に本の読み聞かせなども行われていた。
言葉でこの球場の楽しさを伝えるのはとても難しくて残念なのですが、ここで働いてる人全員がエンターテイナーであり、球場を盛り上げていて「野球好きじゃない人」でも楽しめる球場であると思いました。


20638159_10207359399021731_2285824184647119038_n


最後に一番印象に残っていることは、ここで働いている人たちが誰よりも楽しそうに仕事をしていたことです。自分たちが楽しくないのに、お客さんを楽しませることはできないという考えで仕事を行っていました。好きなことを仕事にできる素晴らしさを感じました。
率直に日本とスポーツに対する人気が違うと感じた。(設備や観客数に表れていた。)
その分、日本にはまだまだ伸びしろがあると感じました。


今後この経験を生かして、どうするのか
英語の必要性を強く感じました。翻訳機能もあるし大丈夫だろうと思っていましたが、実際、練習中にiPhoneを持ち歩き、そのたびに翻訳をする訳にはいかない。流暢に話せるようにとは言いませんが最低限、人が何を言っているのかを理解し、自分の意思を言えるようになりたいと思いました。そうでなければ、相手にも失礼であると思いました。
インターンの際もアナンサーが話している内容が理解できたら、もっとよい勉強になったと思う。可能性を広げるためにも英語は必要だと思いました。

セインツという素晴らしい球団でインターンを行えたのでとても良い経験になりました。ありがとうございました。

大学3回生 高見弘希